ブルベ、進む勇気と退く覚悟。


ロングライド派な私に格好のイベントを見つけました。その名もブルベ。

こんなイベントがあるなんてこの歳まで知りませんでした。

BRMは、RM:Randonneurs Mondiauxルール[リンク]によりACPに認定されるブルベで、主催者によって指定されたスタート地点からゴール地点まで、指定時間内に指定されたルートを走る、未サポートのロングライドイベントです。200km、300km、400km、600km、および1000kmがあり、距離に応じて制限時間が異なります。日本ではAudax Japanに参加している各クラブによって主催されます。

BRM | Audax Japan

 

そしてこれは 四十而不惑、ブルベ挑戦の軌跡。



【BRM1105埼玉200km 】

ド平坦で初心者向けなのかなと初戦に選定。折り返し付近の霞ヶ浦の猛烈な向かい風に苦しめられながらも、後半は風もなく気持ちよく走り切れました。

ただ終わってから筋肉痛が酷くて、翌日は身体がカクカクして...ここで身体ケアの大切さを痛感しました。

 

 
 
 
 
 
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この200kmを完走したことで少し自信がでてきたので、次は300kmを探してみると距離があるだけにバラエティ豊かなコースが沢山あることに気づき、その中でも自分の実力ではまだまだ登りに次ぐ登りコースは難しいので平坦基調のコースを探してみたら、ありました。

しかも目的地は何回か行ったことがあって多少なりとも土地勘があるコースが!

 

 

【BRM323埼玉300㎞アタック宇都宮】

前泊して一番気になる天気予報をみると当日数時間降るようで、慌てて深夜ドン・キホーテにて雨具を購入。それに荷物を駅のロッカーに預けたりしていたら遅くなってしまい睡眠時間4時間...せっかくの前泊アドバンテージがなくなり、コンディションに不安を抱えながら当日を迎えました。

 

当日はまだ真っ暗で寒気厳しいなかスタート。PC1を越えた辺りから案の定ポツポツと、、それはやがて吹雪に変わり、途中しばし雨宿り。

雪が止むまでのロスタイムは30-40分、挽回できないこともないものの、外気は寒くて既に汗をかいてズブ濡れ、これは確実に風邪をひいて月曜からの仕事に響くと判断。事務局に連絡してDNF(Do Not Finish:途中棄権)。

 

ブルベも、仕事も、人生も。言い訳なんていくらでも考えつきますから『自身を慰めるだけの言い訳なら、しない』主義なので、雪や寒さは言い訳にしませんし、退く勇気も持ち合わせています。

 

 
 
 
 
 
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このDNFの悔しさをバネにして、再び300kmを探してみたものの、都合よい日取りや望むコース(平坦基調で山はあったとしても前半)がなかなか見つからず、かくなるうえはひとつ飛ばして400kmを。

 

 

【BRM427群馬400 高崎 小江戸めぐり】

群馬高崎スタートして小江戸(栃木、佐原、川越)を巡るというタイトル通りの優美なコース。

今回は前回の轍をふみ、しっかりと雨具も用意して前泊。しかも27時間の長丁場ですからモバイルバッテリーもライトの予備バッテリーも補給食も準備万端臨みました。

 

前半、栃木の小江戸も山々も景色が素晴らしくまだまだ体力もあるので快走。ただ林道のダウンヒルがダートだったので思うようにスピード出せず距離もあまり稼げずに推移していきます。

そして筑波山の北側でしょうか、茨城県の真壁消防署を過ぎた辺りからの上りがキツくて遂には押し歩き。悔しいけどこれが今の実力だと自身に言い聞かせてとにかく1mでも1cmでも前に前に、進む。その後、憂慮していた霞ヶ浦の向かい風はそっくりそのままくらいつつも、なんとか前半を想定時間通りにクリア。

折り返しPC付近で雨になりましたが、しばらくすれば止む予報だったので雨具は使わずにそのまま走り続けました。

(雨具に着替える僅かな時間も惜しいのです。)

 

夜半24時を過ぎてからはずっとUVERworldの「PLAYNG RUN」をリピートにして聴いてひたすら走り続けます。これは イントロの息づかいでリズムをとるところから始まり、歌詞はもちろんPVにもグッとくるブルベ、いや我が人生にもシンクロ率100%ソング。

 

〝意味があるのか無いのか 結果が出るか出ないか
もっかいやっても無駄か 全部やって確かめりゃいいだろう〟

 

夜間はそこかしこのドラッグストアが24時間営業という僥倖にサロンパスを買いつつお手洗いをお借りして、夜の静かな道をひたすら進んでいきます。

 

この辺りから眠気もありますが、それより制限時間(27時間:9:00迄)に間に合うか、そちらが気になっておちおち仮眠をとってられなかったです。とにかく回す。ひたすら回す。闇雲に回す。最後の最後の最後まで諦めずに。

 

 
 
 
 
 
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人生でもっとも過酷な26時間15分をクリア。

主催AJ群馬の皆様はじめすべてに感謝。

 

ありがとうございました。